若者たちの声が響いた気候訴訟の現場
2026年1月8日、名古屋地方裁判所にて「若者気候訴訟」第5回口頭弁論期日が開かれ、GreenFaith Japanとして参加、傍聴し、その後、原告や支援者の皆様との交流会に参加をしてきました。この日も傍聴券は抽選制となり、社会の関心の高さを実感しました。法廷では、原告の川﨑彩子さんと山本大貴さんが意見陳述に立ち、それぞれの視点から気候危機の深刻さと、企業に対する責任を訴えました。

「気候沸騰化」の現実と、求められる行動
川﨑さんは、若者やこれから生まれてくる世代にとって「気候沸騰化」とまで言われる現在の状況が、いかに人生を不安と無力感に満ちたものにしているかを語り、「企業が家族を含めた社会全体の未来のために、化石燃料からの脱却を決断してほしい」と力強く訴えました。山本さんは、国際的な1.5度目標に向けて企業が責任ある努力を果たすべきだと述べ、自身が暮らす神奈川県の横須賀火力発電所をめぐる住民運動に触れつつ、その思いを継承する決意を示しました。

気候変動が私たちの暮らしに与える影響
原告弁護団からは、気温上昇による健康被害について、科学的知見にもとづくプレゼンテーションが行われました。気候変動は身体的・精神的健康に深刻な影響を与えており、熱中症や関連死の増加といった形ですでに現実化しています。また、国際司法裁判所の勧告を紹介し、「温室効果ガスの排出を抑える義務は、国家だけでなく企業にもある」との国際法上の原則を説明しました。これに対し、被告企業10社はいずれも法廷には姿を見せず、代理弁護士がリモートで出席しましたが、発言はありませんでした。
交流会で感じた連帯の力
法廷での審理後、別会場にて約100名の支援者が参加する交流会が開催され、グループディスカッションやパネルトークを通して、今後の気候アクションへの意見が交わされました。多くの参加者が「今は小さな声でも、必ず誰かに届く」「気候危機に立ち向かう流れを社会に広げたい」と語り、現場の熱量と希望を胸に刻む時間となりました。
GreenFaith Japanも、宗教界の方々に気候変動への関心を一層高めていただき、気候危機を回避するための活動に参加していただけるよう努力していきます。



