“第1回フェローシッププログラム始動”
3月29日、第一回「グリーンフェイスジャパン・フェローシッププログラム」が始まりました。本プログラムには、九州、東北、関西をはじめとする全国各地から、神道・仏教・キリスト教・新宗教を含む6教団の13名の青年リーダーが参加しました。当日は、グリーンフェイス常務理事のフレッチャー・ハーパー代表による歓迎挨拶を行った後、参加者それぞれが自己紹介を行い、気候問題に対する関心事項を共有しました。 午後には、NPO法人気候ネットワークの桃井貴子さんによる講義が行われ、参加者は世界の気候変動の問題や現状、 脱炭素に向けた国連やG7の国際的な合意、日本政府の取り組みと課題について深く学びました。
“気候変動と日本の課題を学ぶ”
桃井さんの講義では、主に以下について学びを深めました。
・世界の気候変動の問題や現状
・脱炭素に向けた国連やG7の国際合意について
・日本政府の取り組みの現状と課題
中でも先進国が一致団結して世界の気温上昇を産業革命以前と比較して1.5℃以内に抑えるための努力を続けている一方で、日本が気候変動対策の面で先進国の中でも遅れを取っている現状についての説明が印象的でした。
また、日本国内には現在162基もの石炭火力発電所が稼働しており、その規模の大きさに参加者は驚きをもって受け止めました。
さらに、石炭火力の代替として注目されている「水素・アンモニア混焼」という発電方法について、この方法自体は二酸化炭素を排出しないものの、水素とアンモニアを製造する過程で大量の化石燃料が使用される現状についても理解を深めました。
“参加者の反応と今後の展望”
参加者は講義内容に真摯に向き合い、気候問題に関する知見をさらに深める貴重な機会となりました。特に、「日本のエネルギー政策の現状を広く周知する必要性」が多数の参加者から指摘されました。 本フェローシッププログラムでは、今後も毎月1回のオンライン講義を実施し、様々な環境問題の専門家からの講義を積み上げて知識を高めていく予定です。プログラムを通して気候変動への理解をさらに広げることを目指すとともに、各教団内における環境保全活動の促進へとつながっていくことを願っております。
グリーンフェイスジャパンは、引き続き参加者の皆さまと共に学び、持続可能な未来に向けた取り組みを進めていきます。