“「明日を生きるための若者気候訴訟」への参加”
2025年5月22日、GreenFaith Japanは「明日を生きるための若者気候訴訟」の第三回口頭弁論を傍聴するため、名古屋地方裁判所を訪れました。
“明日を生きるための若者気候訴訟とは”
「明日を生きるための若者気候訴訟」は、日本政府の気候変動対策の不十分さに異議を唱える、10代〜20代の若者たちによる歴史的な訴訟です。 政府の温室効果ガス削減目標が将来の安全な生活を保障するには不十分であるとし、憲法に定められた基本的人権の侵害にあたると主張しています。 この訴訟は、日本で初の本格的な若者主導の気候訴訟として注目されており、世界各地で起きている同様の気候訴訟とも連動した取り組みです。
未来世代が安心して生きられる社会を築くため、現代を生きる私たち一人ひとりの責任が問われています。
当日は傍聴希望者が多く、抽選の結果、法廷内には入れませんでしたが、終了後に開かれた報告会に参加し、裁判の内容について詳しく学ぶことができました。この日は、原告である若者2名による意見陳述が行われました。
1人は「夏が来るのが怖い」と、自身の生活の中で気候変動の影響を実感していることを語り、もう1人は温暖化の進行により、サーフィンやスノーボードといった日常の楽しみが失われていくことへの不安を訴えました。
彼らの言葉からは、これまでの普通の生活が脅かされている現実と、「生存権」や「幸福追求権」が危機にさらされているという切実な思いが伝わってきました。
また、原告の1人である小学校教員の方は、年々増加する熱中症アラートによって子どもたちを外で遊ばせる機会が減っている現状を共有し、「子どもたちの未来が脅かされている」として、訴訟への参加を決意した背景を語られました。
口頭弁論会後の報告会では、訴訟を応援する子どもから大人まで、さまざまな立場のサポーターが集い、グループディスカッションや活動報告の共有も行われました。
参加者同士が想いを交わし、連帯を深める貴重な機会となりました。GreenFaith Japanは、この訴訟に立ち上がった若者たちの声に共鳴し、今後も引き続き応援してまいります。