第二回 グリーンフェイスジャパン・フェローシッププログラム

April 28, 2025

“第2回フェローシッププログラム開催!”

4月19日、第二回グリーンフェイスジャパン・フェローシッププログラムを開催しました。
今回は、再エネ100宣言 Re Action 事務局の中垣藍子氏を講師にお迎えし、
「日本の企業・団体による再エネ電力への転換」をテーマに講義をしていただきました。
気候変動の加速が懸念される中、企業や団体がどのように再生可能エネルギーへとシフトしているのか、その最新の動向や具体的な事例について学びました。
 

“脱炭素社会を目指す企業・団体の取り組み”

近年の気候変動の深刻化を背景に、企業や自治体、教育・医療機関が連携し、持続可能な社会の実現に向けた動きが広がっています。講師によると、日本の平均気温は過去100年で約1.4℃上昇しており、極端な大雨の頻度も増加傾向にあるそうです。こうした現状を受け、各分野が連携して再生可能エネルギー(再エネ)への転換を進めている取り組みのひとつが「再エネ100宣言 Re Action」です。

“再エネ100宣言 Re Action」とは?”

「再エネ100宣言 Re Action」は、企業・自治体・教育機関・医療機関などの電力需要家が、自ら使用する電力を100%再生可能エネルギー(再エネ)に転換することを目指すプロジェクトです。2019年に発足して以降、参加団体は年々増加しており、現在では中小企業を中心に386団体が取り組みに参加しています。
その中でも、2022年時点で96団体が、実際に100%再エネによる電力供給を達成しています。これは、全体の約4分の1にあたり、再エネ転換が現実的かつ実行可能であることを示しています。
また、再エネ100宣言への参加は、環境貢献や企業イメージの向上に加えて、補助金の対象になるケースもあり、経済的なメリットの面でも注目を集めています。

“中小企業の再エネ導入の現状とメリット”

「中小企業による再エネ導入が進んでいる背景には、以下のような現実的な要因があると紹介されました。
 
• 電気料金の高騰:近年のエネルギー価格上昇により、自社で電力をまかなう自家発電に注目が集まっている
• 企業イメージの向上:再エネの導入は、持続可能な経営を目指す姿勢として社外にも好印象を与える要素となっている
• 導入のハードルが低下:太陽光発電設備は以前に比べて設置コストが下がり、パネルのレンタルやリユース利用など費用を抑えた導入方法も増えているということ
  
実際に多くの企業が、自社敷地に太陽光パネルを設置し、地域と連携しながら再エネ活用を進めています。こうした取り組みは、企業単位にとどまらず、地域全体の脱炭素化にも寄与しています。
未来の世代が安心して暮らせる地球を守るために、私たちGreenFaith Japanも、再エネ推進や気候変動への啓発活動に引き続き力を注いでいきたいと思います。

第三回 グリーンフェイスジャパン・フェローシッププログラム
第三回 グリーンフェイスジャパン・フェローシッププログラム

"第3回フェローシッププログラム開催!" 5月24日、第3回グリーンフェイスジャパン・フェローシッププログラムを開催いたしました。今回は東京科学大学 公衆衛生学分野の藤原武男教授をお迎えし、「気候変動による健康への影響」、とくに子供たちへの影響をテーマにお話しいただきました。気温上昇が子どもに及ぼす具体的な健康リスクや、私たちが今後取るべき「緩和」と「適応」の対策について、豊富な知見をわかりやすく解説いただき、大変貴重な学びの時間となりました。   "なぜ子どもは気候変動の影響を受けやすいのか?"...

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「明日を生きるための若者気候訴訟」への参加
「明日を生きるための若者気候訴訟」への参加

"「明日を生きるための若者気候訴訟」への参加" 2025年5月22日、GreenFaith Japanは「明日を生きるための若者気候訴訟」の第三回口頭弁論を傍聴するため、名古屋地方裁判所を訪れました。   "明日を生きるための若者気候訴訟とは" 「明日を生きるための若者気候訴訟」は、日本政府の気候変動対策の不十分さに異議を唱える、10代〜20代の若者たちによる歴史的な訴訟です。 政府の温室効果ガス削減目標が将来の安全な生活を保障するには不十分であるとし、憲法に定められた基本的人権の侵害にあたると主張しています。...

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シスターとの出会いと環境への共働
シスターとの出会いと環境への共働

2025年5月12日、GreenFaith Japanは、カトリック教会メリノール修道会に所属するシスターとお会いする機会をいただきました。  この出会いは、ネパール滞在中にフィリピンでご縁のあったシスターのご紹介により実現したものです。  メリノール修道会の皆さまは、日頃より災害復興支援や社会福祉、平和構築に精力的に取り組まれており、最近では能登半島地震の被災地にも支援に赴かれたとのことです。  加えて、毎月鎌倉にて児童福祉を目的としたボランティア活動も継続して実施されています。 ...

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